発達障害の子供が不登校、母子家庭ではどうしたらいい?

母子家庭の発達障害児童の不登校問題は、最近出てきた問題のように聞こえますが、実際には昔からありました。その一番の理由としては、発達障害というもの自体が広く一般に認知されてきたのは最近だからでしょう。

昔は、ちょっと変わった子、勉強があまりできない子、くらいに思われていましたが、世間の認知、医学の発達から精密に検査すると、実はそれは発達障害が原因であるということがわかってきたからです。

母子家庭の場合、ほとんどの母親は仕事も持っており、それに加えて生活すべてをみなくてはいけないため、子供の様子ばかりにかまっていることは難しい状況にあります。

そして、不登校になって初めて子供の様子をあらためてよく見て、その時になってはじめて発達障害が不登校の原因だと気づく、というケースは少なくありません。これは母子家庭に限ったことではなく夫婦共働きの家庭でも見られますが、母子家庭の方が圧倒的に多くなっています。

このように、母子家庭における発達障害児童の不登校問題は発見が遅れてしまうという傾向があり、これが一層解決を遅らせてしまうという問題につながっています。

それでは、この問題をどのように解決していけばいいのでしょうか?

ここでは、母子家庭の子供が発達障害の場合、不登校にならないようにするにはどうしたらいいか、考えていきます。

目次

発達障害の子供が不登校になるのを防ぐには?

母子家庭の子供が発達障害の場合、不登校にならないようにするには、様々なことが考えられます。一口に発達障害と言っても症状や状態は子供それぞれで同じではないからです。

そのため、ここでは共通してまず最初に取り組めることについて、解説します。

不登校をみんなで見逃さない

まず、第三者でも明確にわかる不登校をみんなで見逃さない、ということです。

不登校はある日突然なるのではありません。その前兆として、週に1日か2日休みを取るようになり、次第にそれが積み重なってあるときから全く登校できない状態、いわゆる不登校の状態になってしまうのです。

もし一度不登校に陥ってしまうと、子供自身にとっても再び登校することが高いハードルとなり、なかなか踏み出せなくなってしまいます。そしてその原因が発達障害にあると、学校でできないことが多い、という劣等感から、なおさら再登校という一歩を踏み出せなくなってしまいます。

そういったことから、前兆である週1日、2日の休みのうちに対策をとることが重要になってきます。

ここで、子供に寄り添って原因を探っていくことが重要になるのですが、母子家庭の場合は母親も忙しく、たった1日、2日の休みが重要とは考えず(もしかしたら考えたくなくないのかもしれませんが)、ついつい放置してしまいます。

ここで重要になるのは、学校や教育機関と医療機関の連携です。

まず学校が中心となり、その児童が休んだ理由を軽視せず、とことん話し合いを持ち、探っていくのです。その結果、発達障害が原因と思われる場合には速やかに医療機関と連携をとり、詳細な検査を実施することで真の原因を追究することが可能になります。

発達障害の子供が不登校、母子家庭でできる対策とは?

ここまでで、発達障害が不登校の原因ということが判明しますが、その先の対策が実は非常に難しいのです。

なぜなら、発達障害は完治する病気と違い、一生背負っていかなければならないからです。しかも母子家庭の場合、それを背負うのは母親一人ということになってしまい、生計を維持するために働きながら、ということは現実的に大変困難なことでしょう。

従ってここからは、地域社会との連携、協力が不可欠となってきます。

発達障害というと、一般的には普通の人ができることでもできないことがある、と考えられていますよね。しかし逆に、発達障害の人は普通の人にはない素晴らしい才能を秘めていることも珍しくありません。

例えば「裸の大将」でテレビドラマ化もされた山下画伯は、勉強もできず落ちこぼれと思われていましたが、貼り絵ではまさに天才的な才能を発揮させ、いくつもの素晴らしい作品を残しています。

偉人といわれる織田信長や坂本竜馬も、一種の発達障害ではないかとみられています。

発達障害はデメリットばかりではなく、メリット、しかも突出したメリットを持つ場合も多いのです。

しかしこの能力を発揮させるためには、周りの協力が不可欠になってきます。山下画伯にしても、優しい母親に手助けされてその才能を大きく開花したように、身近な協力が不可欠なのです。

しかし母子家庭の場合、母親が生活費のために働いているとそれが難しい、という問題があります。つまり、母親を生計の維持という制約から解放してあげることが重要となってきます。

現状では、発達障害の場合、障害年金を受給することはできますが、母子家庭2人の生活を支えるには十分ではありません。また、発達障害の就職支援もありますが、軽作業が主であり、秘めたる才能を開花させることは簡単ではありません。

そこで発達障害の児童をいままで以上に詳細に観察し、この児童がどのような才能を秘めているのか探り出す必要があるでしょう。

それは必ずしも山下画伯のように天才的な才能である必要はなく、劣っていたと思われていた児童が実は普通にできる分野が何かあるか、といったことでも十分なのです。

そのことを伸ばし育て、ゆくゆくは仕事に結びつけていくことで、単に誰でもできる軽作業を与えるよりも、本人にとって充実感もあり、仕事を頼む側からしても生産性がある、まさにwinwinな関係を築いていくことができるのではないでしょうか。

もちろん、人並以上にできる分野がもし見つかれば、その才能を伸ばしていけるよう、周りが協力して環境を整えてあげるのも、大切なことです。

発達障害の子供が不登校、母子家庭を支援する取り組みとは?

まとめますと、

母子家庭の発達障害児童による不登校は、母親の多忙から発見が遅れ、その結果、解決に時間を要する傾向があること。

そのため、学校や教育機関が不登校になる前兆をつかみ、その原因が発達障害と思われる場合は医療機関と連携を原因を探っていくこと。

発達障害が原因であった場合、母親が中心となり発達障害児童の隠れた才能や劣らない才能を探っていく、それと並行して地域社会全体が母子家庭を支えるという体制を整えること。

が、母子家庭の子供が発達障害で不登校になるのを防ぐ有効な方法、ということになります。

発達障害は、一昔前なら変わった子で済まされてきたこともあり、現在でもまだまだわからないことが多く、解明には時間がかかると言われています。

しかし発達障害で何かできないことがある児童は、その分、あるいはそれ以上にできる分野があるのも、これまでの歴史を見ていくとひとつの事実でしょう。

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